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2006年5月13〜14日:飛べ!苦行僧その1

思い付くままゴールデンウィーク明けに北海道に行く事にしました。諸事情は本文を御覧あれ、として、「やっぱり行くなら二泊三日以上かなぁ」と実感した次第であります。


飛行機に乗ったことがない。初めて北海道に行った時も、北陸本線廻りで直江津から、当時夏期限定で運転されていた信越本線高田発の臨時快速「ムーンライト」で大宮まで出て、そこから東北本線北上、快速「海峡」から快速「ミッドナイト」と、二泊三日で札幌に到達した。二回目も、臨時急行「あおもり」で20:50に大阪発車、快速「海峡」、特急「北斗」「スーパーとかち」を乗り継いで、次の日の20:30に帯広に到着した。手っ取り早くいえば、二度とも「鉄」オンリーの渡道である。しかし今回は、遂に「飛行機」を使うことになった。なんせ一泊二日である。もっと時間をかけていきたいのだが、六月に入ると若干値段が高くなる、往復希望通りの飛行機に空席がある、などの理由により、この日に決まった。

朝、若干出遅れた。前日は「梅田まで出て阪急で螢池まで出て大阪モノレール」等と考えていたのだが、なんせ乗ったことのない飛行機。搭乗までの手続きも全く以て分からない。30〜40分前には着いた方が良いのかな等と考えていたが、家を出たのが朝6:45。致し方ないので地下鉄の西梅田から一番近い阪神バスの大阪空港行のバスに乗ることにした。

▲ハービス大阪前バス乗り場
運賃は¥620。思ったよりも割高である。空港までは所要25分と言われていたが、15分程で空港に着いてしまった。さっさと降りて、人の流れに任せて歩いていくと・・・「ANAのカウンター」に辿り着いてしまった。私が乗る「JALのカウンター」は全くの反対方向、「北ターミナル」なのである。こちらは「南ターミナル」。下調べぐらいしとけよ、と。まだ時間はあるのだが妙に焦る。JALのチケットカウンターに到着。最近は何でもかんでも機械で出来るようになっている。飛行機のチェックインでさえも機械になっている、特に私の持っている航空券はすでに便が指定されている。後は席を割り振られるだけのようである。航空券を突っ込んで、チェックインのボタンを押して、座席希望のボタンを押すと、小さな券が出てくる。これで終わりである。さすがにチェックインが遅かったのかどうなのか良く分からないが、通路側の席しかないようである。これは致し方ない。最初の関門、チェックインは機械のおかげであっさりと終わった。もっと写真を撮りたかったのだが、どうやら若干「舞い上がって」いたようだ。

▲辿り着きましたJALカウンター。

次の関門は「手荷物検査」である。幸いにも、機内に持ち込めないような大きな荷物はない、と言うよりも。いつも通りの荷物なので、預ける程のものでもない。ただ、ゲートを潜る際は何かと面倒である。まず、ペットボトルは別にしなければいけない、金属は全部はずして別の篭に入れる、なぜかノートパソコンも別にしなければいけない等など事細かに注意書きが入り口の所に掲示されている。とりあえず、家のカギと携帯電話と(なぜか)ICOCA定期の入った定期入れを別にする。幸いにも「何も引っ掛からなかった」。ここまでくれば一段落である。喫煙コーナーで一服ののち、搭乗の案内の放送がかかる。14番搭乗口から勇躍搭乗。入り口の「自動改札」が日本信号製なのを確認した。座席に着いて頭の上の荷物棚に鞄を詰め込む。座席に着いてみると、思ったよりも遥かに「狭い」。高速バスどころか、新幹線の座席よりも幅が狭い。幸いにも、前はプロジェクターのスクリーンなのでゆったりしているものの、ちょっと窮屈である。前の方には「クラスJ」の座席があるが、幾らか追加してそちらのほうにしても良かった。後ろに座席を倒そうにも、かなり狭いので気が引ける。
▲JAL2001便。これが大阪発札幌行の第一便。
8:20。ようやく機体が動き出す。牽引車をぶら下げつつ、自力走行ができるところまでうろうろ(初めての人間にはこう見える)。滑走路に到着しても一向に離陸気配無し、離陸許可を待っているらしい。再びゆっくりと走り出す。と、急に速度が上がり出す。体全体に圧力がかかる。表現すれば「ドカ〜ン(ちと大袈裟)」ってな感じである。今まで体感したことがない速度である。その一部始終は目の前のスクリーンに写し出されている。ふと、何故か「宇宙戦艦ヤマト」の発進シーンが頭を過る。やがて機体が上昇。個人的には「おおおぉ〜〜〜〜っ」感動の一瞬である。何百人もの人を乗せた鉄の塊がたった数十秒で空に浮くのである。現代科学と言うのは恐ろしいモノである。数分後には窓の外に雲が見えていた。 飛行機の機内であるが、思ったよりやかましい。まぁとんでもないスピードで飛行しているので、ある程度の「音」は出るものだろうが、高速バスよりもかなりやかましい。ゆっくり寝るつもりであったか、そうもいかなかった。飛行時間はあっという間に過ぎた。

▲大阪・伊丹空港にて。ボーイング777-300。

約1時間45分後、機体の下部を映し出している正面のプロジェクターに原生林が見えてきた。いよいよ千歳上空である。やがて着陸体制。真下に見えていた原生林がやがて窓の外に移動して来る。まさに「来た〜〜!」である。空港の到着ロビー。なんとなく人の流れがゆっくりである。やはり土地柄だろうか、それとも「北海道」だからかそれは分からない。これまた人の流れに任せて歩く、やがて、新千歳空港駅の列車案内が見えてきた。「札幌方面」「苫小牧方面」の文字に心が踊る。ただ、駅ならびに改札口、ホームは地下なのでまだ実感はない。地下のホームから一駅の南千歳駅で下車する。ここでようやく「外」に出る。ホームに降りてみると、離陸前の雨の大阪空港とは 明らかに空気が違う。湿気が全く感じられない。もう桜は咲いているので、16〜17℃くらいはあるものと思われるが、「爽やかさ」が違う。北海道である事を実感する。
▲とうちゃ〜〜〜く

やがて遠くでかん高い汽笛が鳴り響く。振り返ると、駅南方苫小牧方面から上野発の寝台特急「北斗星」がやってきた。色は客車と同じブルーに塗り替えられてしまい、全く見てくれは全く変わってしまったが、同じ寝台特急「出雲」が廃止されてしまった今、唯一のDD51型ディーゼル機関車が牽引する寝台特急である。一度は乗ってみたい列車である。北海道に来ている事を更に実感する。このあとはひたすら札幌駅に向かって北上する。

サッポロビール庭園駅に下車する。何の下調べもせずに来ているのだが、「こんなに何もない」とは思わなかった。てっきり、駅の横にビアホールみたいなのがあって、キリンビアパーク広島見たいなのを想像していたのだが、ものの見事に打ち砕かれた。もっとも、駅の南側に工場があるので、それなりに見れる駅ではある。しかし、「サッポロの飲む物の自動販売機」くらい置いて頂きたい。それがビールならなお良しなのだが。

▲寝台特急「北斗星3号」

新札幌駅に到着した。昭和46年開業の、千歳線の駅としては後発に当たるが、今では地下鉄との乗り換え、寝台特急以外の全列車停車と言う事で、今では札幌駅、手稲駅に続くJR北海道第三位の乗降客数を誇る駅になったらしい。それにしてもこの駅も「狭い」。極端な話、南海の岸里玉出駅よりも改札外コンコースは狭い。これだけ狭いターミナルと言うのも中々お目にかかれない。

平和駅に下車の後、再び新札幌駅から地下鉄の「新さっぽろ駅」に乗り換え、中島公園駅最寄りのアートホテルズ札幌に一旦チェックイン。単なるビジネスホテルかと思いきや、えらく高級感ただよう「シティホテル」である。ロビーでは妙に恭しく迎えられた。こんなことは「リーガロイヤルホテル広島」に泊まって以来である。ハッキリ言って、Gパンで泊まりに来るような所ではない。ちょっと案内等でもたついたが、ここから再び札幌駅へ向かう。

▲新札幌駅
15:16発の苫小牧行きの電車に乗って、美々〜苫小牧間の駅にいくつもりだったのだが、残念ながら乗れそうにもないため、長都駅と苗穂、白石の両駅のみにする。JR苗穂工場と苗穂運転所を持っている苗穂駅はとにかく広い。いかにも鉄道の街といった雰囲気がただよう。規模は違うが、構内は電化前の福知山駅に何となく似ている。運転所内で出発前点検しているかと思えば、編成をばらされて解体修理待ちの車両もいる(その昔福知山客貨車区でも気動車の改造などをやっていた)。何となく雑然としている。構内を跨ぐJR社員専用の跨線橋もまた適度にくたびれ、夕陽にその老体を晒している。その下を特急電車が猛スピードで駆け抜けていく。個人的には「至福の時」である。そろそろ日没、札幌駅で北広島支所長はっち夫妻との待ち合わせ時間である。

▲夜のサッポロ駅。

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